マスク頭痛について

マスク頭痛になるきっかけには大きく次の3つがあります。

1. マスクの紐が神経を刺激する

 マスクの紐をかける耳の周辺は、頭痛に関連する神経(頭痛神経ともいう)である三叉神経、後頭神経、自律神経が集まっている。ここが刺激されることで頭痛が引き起こされる。

2. マスクが鼻周囲を閉鎖し、酸素不足になる

 マスクで鼻が長時間覆われると呼吸による酸素の取り込みが十分にできなくなり、二酸化炭素が体内にたまりやすくなる。二酸化炭素が蓄積されると頭痛神経が刺激され、脳の血管が拡張して片頭痛が起こりやすくなる。

3. 自律神経のバランスが乱れる

 マスクで顔が覆われることで鼻や鼻腔周辺の湿度や温度が急激に上昇し、自律神経のバランスの乱れを引き起こす。これにより、片頭痛を引き起こす物質が発生しやすくなる。自律神経のバランスが乱れると肩こりなども起こりやすく、さらに頭痛が悪化する。

 なお、マスク頭痛は「もともと頭痛持ちの人」「ひどい肩こりを持つ人」「猫背で太り気味の人」に多い傾向があります。こうした人はマスクを長時間つけることを控え、人のいない場所ではできるだけ頻回に外すことをおすすめします。

 さらに、マスクを外したときには大きく深呼吸をして、酸素不足を解消しましょう。深呼吸にはストレッチ効果があり、身体の血のめぐりがよくなるので、頭痛や肩こり対策に有効です。

 また、マスクの紐につける補助ベルト(マスクベルト)を使うのもいいと思います。紐の長さを調整できるので、後頭部への圧迫や刺激を軽減することができます。

マスク着用による症状は
頭痛、集中力の低下、不快感、学習障害、眠気・倦怠感、締めつけ感、息切れ感、めまい、動きたくない遊びたくない、鼻のかゆみ、吐き気、脱力感、反応時間の低下などがあると言われています。

この記事を書いた人