片頭痛は特定の食べ物や飲み物が片頭痛の誘発因子になることがわかっています。
最も頻度が高いのがアルコールで、患者さんの50%以上が当てはまるという統計があります。
特に赤ワインに含まれるヒスタミンで起こる人が多いようです。
チーズに含まれるチラミンも誘因となりやすいので、ワインとチーズの組み合わせには要注意です。
また、ハム、ソーセージ、サラミなど亜硝酸塩ナトリウム(防腐剤)が多く含まれているもの、人工甘味料のアスパルテーム、うま味調味料のグルタミン酸ナトリウムなどはよく知られています。
飲み物ではカフェインの多いコーヒーや緑茶、ほうじ茶、ウーロン茶などが頭痛を誘発します。なお、カフェインを多く取り過ぎると薬物乱用頭痛と同じ中毒症状が起こることがあります。
■亜硝酸塩ナトリウム(防腐剤):ハム、ソーセージ、サラミ
■アスパルテーム:人工甘味料
■カフェイン:コーヒー、緑茶など
■グルタミン酸ナトリウム:うま味調味料を多く含むカップ麺、スナック菓子
■チラミン:チョコレート、チーズ(ヒスタミンも含む)
■ヒスタミン:赤ワイン
このほか、ネギやにんにくなどの薬味、お刺身、ケチャップ、野菜ジュースや炭酸飲料、焼きそば、カレー、ピーナッツなどで片頭痛を起こす患者さんもいます。
誘因となる食べ物や飲み物は人によって違うので、自分にとって起こりやすいものを知っておいて、それをできるだけ避ける必要があります。